- ア. 職種LとHが代替関係と補完関係のいずれであっても,外国人労働者を受け入れると,賃金格差は拡大する。
- イ. 職種LとHが代替関係にあるとき,職種Hが外国人労働者を受け入れると,賃金格差は縮小する。
- ウ. 職種LとHが補完関係にあるとき,職種Lが外国人労働者を受け入れると,賃金格差は拡大する。
- 1. ア
- 2. ア,イ
- 3. ア,ウ
- 4. イ
- 5. イ,ウ
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ある国では,職種Lの賃金より職種Hの賃金のほうが高く,両職種ともに就労者数が増加すると賃金は減少する。この国が外国人労働者を受け入れる とき,次のア~ウのうち妥当なもののみをすべて挙げているのはどれか。ただし,職種Lと職種Hが代替関係にあるとき,一方の職種の就労人口が増 加すれば他方の就労人口が減り,補完関係にあるとき,一方の職種の就労人口が増加すれば他方の就労人口も増加するものとする。
正答:4
解説
初めに,職種LとHが補完関係にある場合を考える。両職種ともに就労者数が増加(減少)すると賃金は下落(上昇)するので,両職種の賃金の動き は一致する。本問では,職種間における賃金の変化のしかたに関する条件が与えられていないため,補完関係にあるとき賃金格差がどのように変化す るかについては断言できない(アとウは誤り)。
次に,職種LとHが代替関係にある場合を考える。一方の職種で就労者数が増えると他方の就労者数が減り,両職種ともに就労者数が増加すると賃金 が下落するので,両職種間で賃金の動きが反対になる。よって,職種Hのみが外国人労働者を受け入れると,職種Hの賃金は低下するが,職種Lの賃 金は上昇するので,賃金格差が縮小する(アは誤り)。
よって,正答は4である。