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市役所試験とは?日程・試験内容・受験資格・勉強方法を解説【2026年度版】

市役所試験は、全国772市がそれぞれ実施する職員採用試験です。筆記は教養試験・SCOA・SPI3・職務基礎力試験(BEST)に分かれ、どの試験が課されるかは市によって変わります。

本記事では、日程・試験内容・受験資格・勉強方法を順にまとめました。まずは自分が受ける市の試験タイプを知るところから始めましょう。

市役所試験とは?

市役所試験は、市の職員を採用するために各市が独自に行う試験です。

全国792市のうち、横浜市や大阪市など20の政令指定都市を除いた772市が対象

試験区分は、上級(大卒程度)・初級(高卒程度)などの学歴の程度と、事務・土木・保育士といった職種の組み合わせで決まる

地方上級では専門試験が加わりますが、市役所試験では専門試験を課さない市が多く、多くの人が挑戦しやすい試験になります。

市役所試験の日程はいつ?A・B・C日程と独自日程

市役所の筆記試験は、A日程が6月、B日程が7月、C日程が9月に実施されることが多い一方で、近年はこれらの統一日程ではなく、独自日程で行う市も増えてきています。

A日程は6月、B日程は7月、C日程は9月の日曜日に実施

統一日程は、全国の多くの市が共通の問題で実施する試験です。令和8年度の実施日を下表にまとめました。

日程区分

令和8年度(2026

A日程

621日(日)

B日程

712日(日)

C日程

920日(日)

▼日程選びのポイント

● C日程の市が多く、6月と7月にほかの試験を受けた人の受け皿になっている

● 10月にはD日程もあり、夏までに受け切れなかった人にも受験のチャンスがある

● A日程は地方上級と同日に実施されるため、併願はできない

独自日程・通年募集の市が増えている

統一日程に加えて、独自の日程で試験を行うケースが広がっています。民間企業と併願しやすいよう、次のような日程で採用試験を行う市もあります。

● 申し込みから内定までの期間を早めたり、年に複数回の募集を設けたりしている

● 統一日程より早い3~5月に一次試験を行う市もある

志望先が決まったら早めに募集の動きを追い、申込期限を逃さないようにしましょう。

市役所試験の内容は?筆記4タイプと二次試験

市役所の一次試験のほとんどは、教養試験・SCOA・SPI3・職務基礎力試験(BEST)のいずれかが実施され、市によっては専門試験も加わります。二次試験からは、個別面接を中心に人物評価が行われています。

筆記試験は4タイプ。課される組み合わせは市ごとに異なる

当社実施の全国772市の大卒程度・事務系を対象とした令和7年度の調査では、次のような実施割合になりました。

筆記タイプ

主な内容の例

形式の例

実施割合

教養試験

数的推理・文章理解+社会/人文/自然科学

120分・40問

33.5%

SCOA-A

言語・数理・論理・英語・常識

60分・120問

25.9%

SPI3

言語能力検査・非言語能力検査+性格

70分・70問

21.9%

職務基礎力試験(BEST)

職務能力試験(BEST-A):国内外の社会情勢・文章理解・論理的思考・資料分析の4分野

60分・60問

7.1%

職務適応性検査:(BEST-P)…性格検査

20分・150項目

教養試験が最多ですが、SCOAやSPI3、BESTも広く採用されています。これらの方式は民間企業でも使われており、公務員試験の勉強をしていなくても受けやすくなりました。

令和8年度からは、教養試験にも90分・40問のテストセンター方式が採用され、SCOAやSPI3、BESTでも会場のパソコンで受ける市が増えています。

志望先の試験方式や実施方法を募集要項で確認し、出題内容に合った対策を進めましょう。

職務基礎力試験(BEST)とは?近年増えている新方式

職務基礎力試験(BEST)は、日本人事試験研究センターが2024年4月に始めた試験で、導入する市役所が増加傾向にあります。

筆記にあたる職務能力試験(BEST-A)と、性格をみる職務適応性検査(BEST-P)で構成されます。

BEST-Aは60分60問で4肢択一式で、出題分野は次の4つです。

1.  国内外の社会情勢への理解などを確認するための基礎知識(一般知識、時事、地方行政など)

2. 文章を正確に理解する力(国語、英語など)

3. 論理的に思考する力(判断推理、数的推理)

4. 資料を分析する力(資料解釈)

社会人採用や経験者採用、資格免許職、二次募集など幅広い区分で使われています。

二次試験は論文・個別面接・集団討論が中心

一次の筆記を通過すると、二次試験からは人物をみる選考に移ります。中心は個別面接です。市によっては、論文(作文)や集団討論、集団面接が加わる場合もあります。

現在では人物評価を重視する傾向が強まり、面接の準備が合否を分けるともいえます。

市役所試験の受験資格は?年齢制限と学歴要件

市役所試験の受験資格は、次のように市によって基準が異なります。

● 大卒程度の一般行政職では、21~29歳程度を上限とする市が中心

● 「大卒程度」は学歴不問の市が大半で、大学を出ていなくても受けられる

● 職務経験を求める社会人経験者採用の枠なら、40代・50代で受けられる市もある

● 就職氷河期世代を対象にした別枠を設ける市もあり、職務経験ではなく生年月日で対象が決まる

志望する市が何歳まで、どの枠で受け付けているかを確認して計画を立てることが大切です。

市役所試験の難易度は?倍率と合格ラインの目安

市役所試験を含む地方公務員の競争試験は、令和5年度の競争率が4.6倍と前年度から0.6ポイント減少しており、低下傾向にあります。

中途採用試験も受験者が減る一方で採用者が増え、採用倍率は6.9倍と前年度から1.8ポイント下がりました。

ただし、倍率が下がっているとはいえ、市役所は採用人数が少ない自治体も多くあります。そのため、筆記で6〜7割を目安に得点し、面接対策まで進めておくことが重要です。

出典:地方公務員における働き方改革に係る状況|総務省

市役所試験の勉強方法は?タイプ別の進め方

ここでは、市役所試験で実施される試験タイプごとの勉強方法や、効率的に学習できるおすすめの参考書をご紹介します。

教養タイプは数的推理・文章理解から始める

教養試験は出題範囲が広いため、配点の高い科目から始めるのが効率的です。まず、出題数の多い数的推理と文章理解を固め、次に社会科学と時事へ学習を進めます。

人文科学や自然科学は範囲が広い割に出題が少ないため、得意な科目にしぼって勉強時間を節約しましょう。

▼オススメ参考書

2027年度版 市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500

数的推理、文章理解、社会科学、専門科目などを演習でき、従来型の市役所試験に対応が可能です。

出題形式に慣れながら、苦手科目を見つける用途にも使えます。早い時期に一度解いておけば、どの科目に時間を割くべきか判断しやすくなるでしょう。

SPI3・SCOAタイプは問題形式に慣れる

SPI3・SCOAは、問題の形式に慣れれば短期間でも得点を伸ばせる方式で、民間企業と併願する社会人や大学生も取り組みやすいでしょう。

性格検査や職務適応性検査もあわせて課されるため、事前に出題形式を確かめておくと落ち着いて臨めます。

▼オススメ参考書

公務員試験で出る SPI・SCOA 早わかり問題集[改訂版]

出題されやすい形式に合わせて確認でき、短期間で出題傾向をつかみたい人におすすめです。問題形式に慣れることも可能なため、制限時間内に解く感覚も身に付けられます。

BESTタイプは専用の問題集でしっかり対策する

BESTは従来型の教養試験より範囲が絞られ、問題は易しめです。ただし60分60問を解くため、1問あたり1分ほどで解く必要があります。

BEST-AとBEST-Pはセットで実施されることが多く、BEST-Pは性格検査のため特別な対策は不要といえるでしょう。

▼オススメ参考書

2027年度版 公務員試験 職務基礎力試験BEST 早わかり問題集

職務基礎力試験の出題分野や問題形式を確認でき、初めてBESTを受ける人でも全体像をつかめます。

令和7年度に実施したとみられる自治体リストもあり、志望先の傾向を確認する際にも役立つ参考書です。

受験する市の筆記タイプを決めてから勉強を始めよう

8年度 市役所試験合格ブック

市役所試験では、まず志望先の採用ページを見て、試験日、申込期限、試験科目、年齢・学歴要件を確かめましょう。そのうえで勉強方法を計画的に進めることが重要です。

8年度 市役所試験合格ブック』では、令和7年度の市役所事務系年度実施結果を一覧で確認できます。受験先の方式に合う問題集を選び、筆記と面接を並行して進めましょう。

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