民間からでも可能?公務員へ転職という選択
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民間企業から公務員への転職は、年齢や経歴に合う受験ルートを選んで対策すれば実現できます。
社会人が受けられる試験は、民間経験を活かすタイプと経歴を問わないタイプの2種類です。まずは自分が受けられる試験のタイプから確認していきましょう。
本記事では、それぞれの具体的な試験や転職のメリット・デメリット、対策に役立つ書籍までを解説します。
公務員へ転職する方法は?
〜2つの試験タイプを知ろう〜
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社会人が公務員へ転職する際に受けられる試験は、民間企業などでの職務経験がある人を対象とする試験と、職務経験を問わない試験に分けられます。
前者は経験年数が受験要件となり、経験論文が課されるケースもあります。後者は年齢要件のみで受けられることが多く、間口が広い点が特徴です。
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種類 |
民間経験者採用試験 |
職務経験を問わない試験 |
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受験資格 |
職務経験5年以上が中心 |
年齢要件のみが多い |
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採用後ポスト |
係員〜係長級(採用機関による) |
係員級 |
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主な試験例 |
地方公務員[民間経験者採用]/国家公務員[経験者採用試験] |
国家一般職[社会人試験(係員級)]/就職氷河期世代対象試験/一般枠の試験 |
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試験種目例 |
地方公務員:教養+経験論文+面接
国家公務員:基礎能力試験+人物試験+官職ごとの試験種目 |
地方公務員:教養+作文+面接
国家公務員:基礎能力試験+作文+面接 |
職務経験を活かす「民間経験者採用試験」
民間経験者採用試験は、民間企業などでの職務経験を受験要件とする試験です。
求められる職務経験年数は5年以上のケースが多く、経験論文では職務経験を公務へどう活かすかが問われます。
実施主体は地方自治体と国の2つに分かれ、国家公務員の経験者採用試験では係長級で採用されます。
職務経験を問わない試験
職務経験を問わない試験は、年齢要件を満たせば経歴に関わらず受けられます。
国家一般職[社会人試験(係員級)]、就職氷河期世代を対象とした試験、大卒程度・高卒程度の一般枠などがこのタイプに含まれます。
採用後は係員級からのスタートとなり、入庁後にキャリアを積み上げていく形です。
民間経験をアピールできる試験とは?
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職務経験を活かす公務員試験には、地方自治体が実施する民間経験者採用試験と、国が実施する経験者採用試験(係長級)の2つがあります。どちらも民間で培った経験を公務で発揮できる、即戦力としての中途採用です。
地方公務員[民間経験者採用試験]の特徴
地方公務員の民間経験者採用試験には、次のような特徴があります。
● 職務経験5年以上を中心要件とする(技術系や資格免許職では年数が短い場合もある)
● 自治体ごとに実施の有無は異なるものの、全国では実施する自治体が増えている傾向
● 試験種目は教養試験・論文試験(経験小論文を含む)・面接試験が一般的
● 一次試験を書類選考のみとする自治体もある
● 近年は、SPIやSCOA、職務基礎力試験(BEST)を導入する自治体も増加
受験を考えている自治体の募集要項を早めに確認し、出題形式に合わせて準備を進めると動きやすくなります。
国家公務員[経験者採用試験]の特徴
国家公務員の経験者採用試験には、次のような特徴があります。
● 民間経験を活かし、係長級から採用される中途採用試験
● 一定の職務経験が求められる
● 2025年度は申込者数が前年比74.7%増の2,360人と急増し、最終合格者574人・申込倍率4.1倍
● 事務系(係長級)は、2025年度から府省合同A区分(政策の企画立案等)と府省合同B区分(政策・事業の実施等)に再編
● 新設されたB区分は、倍率2.5倍・申込全体の約4割を占め、A区分より挑戦しやすい区分
事務系では区分ごとに求められる経験が変わるため、A区分とB区分のどちらが経歴に合うかを確認しておきましょう。
出典:2025年度経験者採用試験の申込状況等について|人事院
職務経験を問わず受けられる試験にはどんな選択肢がある?
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職務経験を問わない試験には、国家一般職[社会人試験(係員級)]、就職氷河期世代を対象とした選考試験、地方公務員の一般枠試験という3つの代表的な道があります。いずれも年齢要件を満たせば受けられ、採用後は係員級からのスタートとなります。
国家公務員中途採用選考試験[就職氷河期世代対象]の試験は2026年度から再開!
就職氷河期世代を対象とする国家公務員の中途採用選考試験は、支援プログラムの一環として2020年度から5年間実施されてきました。2025年度は実施されませんでしたが、2026年度から再開されます。
2020〜2024年度の5年間で累計878人が合格し、採用目標(年150人以上)を5年連続で上回ってきました。直近の2024年度は申込3,909人、最終合格151人、倍率は15.7倍です。
▼2026年度の概要(※2026年度試験の申込受付は終了しています。)
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申込期間:5月27日(水)~6月5日(金) 第1次選考:2026年9月6日(日) 受験資格:1966年4月2日~1986年4月1日生まれの人 試験区分:事務・技術・刑務官 試験内容:基礎能力試験(択一40問・1時間30分)+作文試験+採用面接。刑務官のみ身体検査・身体測定・体力検査が加わる |
出典:国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)の合格者発表、2024年度 国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代) 実施状況|人事院
国家一般職[社会人試験(係員級)]の特徴
国家一般職の社会人試験(係員級)は、40歳未満であれば受けられる中途採用試験です(2026年度現在)。
2025年度の申込者数は232人(技術区分186人・農業土木区分46人)で、最終合格者は44人、申込倍率は5.3倍でした。
各地域では、関東甲信越が7.9倍だったのに対し、沖縄は2.5倍と開きが出ています。地方は比較的挑戦しやすい傾向があるといえるでしょう。
試験区分は事務・技術・農業・農業土木・林業のうち採用予定があるものに限られ、近年は技術と農業土木が中心です。採用予定がある場合のみ実施されるため、毎年行われるとは限りません。
出典:国家公務員採用一般職試験区分別実施状況 2025年度|人事院
一般枠の試験も社会人が受けられる?
大卒程度試験にも、30〜50代で受けられる区分があります。年齢上限は自治体や試験で幅があるため、気になる区分は募集要項で確かめておきましょう。
1次試験では大学生と教養試験・専門試験の得点を競う形になりますが、採用数は経験者採用試験より多く、計画的に学習を進めれば目指せる道です。
このほか、自治体によっては就職氷河期世代対象の試験も実施しており、一般枠と合わせて社会人が受けられる試験は増えています。
公務員に転職するメリット・デメリット
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公務員への転職には、メリットもデメリットも存在します。両面を理解したうえで慎重に判断しましょう。
<メリット>
◆ 手厚い身分保障:民間企業と比べて身分保障が厚く、景気などによる解雇リスクが低い
◆ 休暇・定年制度の充実:育児休業・介護休暇などが整い、定年も延長されている
◆ 安定した給与アップ:勤続年数や昇格に応じて給与が上昇しやすい
◆ 即戦力としての採用:経験者採用試験なら係長級からスタートでき、民間経験を活かせる
<デメリット>
◆ 部署や時期による残業:定時退社のイメージと異なり、繁忙期や特定部署では長時間労働になることもある
◆ 成果が給与に反映されにくい:年功序列のため、短期間での大幅な昇給は見込みにくい
◆ 意思決定に時間がかかる場合がある:前例踏襲の傾向が強く、新しい取り組みに時間がかかることもある
上記を踏まえて公務員への転職を目指す場合は、出題傾向の把握と論文・面接対策をスタートさせましょう。
公務員への転職を目指す社会人向けの学習ツール
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社会人・経験者の公務員試験対策に、公務員試験を熟知している実務教育出版から次の2冊をご紹介します。
●『2027年度版 公務員試験 採点官はココで決める!社会人・経験者の合格論文&面接術』
論文と面接の対策に特化し、採点官が評価するポイントを解説しています。採点される観点が先にわかるため、経験論文や人物試験で的を外さない準備ができます。
●『2027年度版 社会人が受けられる公務員試験 早わかりブック』
社会人が受けられる試験の全体像と受験ルートを整理した一冊です。経歴に合う試験を見極めたいときに向いています。
民間からでも、年齢や経歴に合う試験を選び、出題傾向の把握と論文・面接対策を早めに始めれば公務員への転職は十分可能です。まずは自分に合う試験を見つけるところから始めてみましょう。